Pretend♡lover
「いっちゃった・・・。お礼言いたかったな。
あ!私も行かなくちゃ!」
無事に学校につき、入学式に参加。
新入生で溢れかえった体育館にはなんとも言えない緊張感がある。
「新入生代表の言葉。藤原隼人。」
「はい。」
周りの女子生徒が隼人のことを見てヒソヒソする。
「ねぇ見て、すごいかっこいい…」
「本当だ!イケてる!!」
隼人のその完璧なルックスに女の子たちは釘付け。
「暖かな春の訪れの中…」
”あれ…この声って……”
体育館には爽やかで自信に満ちた凛々しい答辞が響き渡ったいた。
入学式が終わり、決められたクラスに入るが藤原はいない。
「うわ!いたい!!…あ〜!!!!!」
思いっきり携帯を自分の足に落とした梓は思いっきり大きい声で叫んでしまった。
「大丈夫?」
隣に座っている女の子、奏が声をかけてくれた。
「大丈夫・・・。やっぱり痛い。」
「ふふっ。あなた面白いね。はい、これ。」
奏が携帯を拾い、梓に渡す。
「え?!そうかな?ありがとう。」
「わたし、青木奏。隣の席だから・・・よろしく。」
ちなみにこれが奏との出会い。
初めてのホームルーム、クラスでの挨拶が終わり身支度を済ませて友達になった奏と帰ろうとすると廊下を歩いている隼人を見つける。
「あ!」
梓は朝のお礼をしたくて隼人の方へ近寄る。
「あの…」