Pretend♡lover
「ふぅ〜…」
「おつかれ。」
委員会が終わり、下駄箱で裕太郎が待っていた。
「ごめんねぇ!時間かかっちゃってさぁ。」
「大丈夫。そうだ、手繋がない?」
「え!?」
突然の提案に戸惑う。
「な、なんで!?」
「恋人ごっこ!するんじゃないの?」
梓は恋人ごっこのことをすっかり忘れていた。
「ああ!そういえばそうだったね!」
「てことで、はいっ!」
裕太郎が強制的に手を繋ぎ歩き始める。
「はいっ!って。裕太郎なんか可愛いね(笑)」
「うるせえ!!」
「かわいーい!」
「だからうるせえって!!」
暗がりでよく見えないが
裕太郎の顔は真っ赤だった。