Pretend♡lover





梓が声をかけようとした瞬間たくさんの女子に跳ねのけられる。





「隼人くぅ〜ん!ねぇどこに住んでるの?」

「髪いい匂い〜。シャンプーどこの使ってるの?」

「ねぇLIKEやってる〜?」





女子軍からの猛烈なアピールに少しタジタジになる隼人。







「えぇーっと、ごめんね、アドレスとかあまり必要以上に交換しないんだ。」









隼人は困りながら返答してると、自分の方を見ながらぼーっと立ってる梓に気づく。







「あれ?君どこかで…あ!今朝の!わ!同じ高校だったんだ!!そういえば制服同じだね。」






「あ、はい!あの、今朝は…ありがとうございました!!」

「とんでもない!潰されないようにね。」







隼人がはにかみながら言った。





「は、はい!」

「ちょっとー何この子!知り合いじゃないなら早く行こうよぉ~!」






自分たちとは明らかに態度が違うのをよく思わない女子たちは隼人を連れていく。








「すごいね女子たち。」

「ね・・・漫画の世界みたい。」







2人は見たことない展開にとてもびっくりした。






それからというもの、話しかけようとしてタイミングを失ったり緊張して
話しかけられなかったり女の子が邪魔だったりの繰り返しで…


全然話しかけられず、連絡先も交換できずとうとう一年が終わってしまった。





そして、今に至る。






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