Pretend♡lover





「なんだよ。ため息ばっかり。」








声をかけてきたのは、偶然隣の席になった幼馴染の高浜裕太郎。






「何でもないよ。」

「なんだよ!俺に何でも話してみ?この俺が何でも聞いてやる。」



「いい。裕太郎には関係ないことだから。」


「関係……あぁそうかよ。」









それだけ言うと、機嫌を悪くした裕太郎は席を立って行った。










それからというもの、裕太郎と梓は気まずくなってしまい2日が過ぎた。

家が隣だからいつも登下校が当たり前のように一緒だったのにそれも無くなってしまった。





「裕太郎、これ、ノート。さっき先生が…。」

朝に廊下で会った先生からわたされていたノートをわたした。





「あぁ。」

「あ、裕太郎!この前ね、お母さんが」

「ねぇ!何の話?俺も混ぜてよ。」





裕太郎は梓の話をさえぎるように、ほかの男子のもとへ去っていった。





「いいのか?山下さん話したそうだったよ。」

「え?気のせいじゃない?」







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