Pretend♡lover






「ねぇ梓?どうしたの最近。高浜君となんだか変じゃない?ギクシャクしてるっていうか…」







ここ数日の2人の関係を見ていた奏が心配そうに聞いてきた。







「うん・・・。ちょっとね。たぶん私が怒らせちゃったんだ。」










梓は自分が言わなかったことに対して怒ってることに気づいていた。けれど、裕太郎に恋愛相談をするのはなんだか恥ずかしくて言えなかったのだった。





「大丈夫?」



「うん・・・。」






そう言って梓ははっとした顔をする。









"もしかしたらかなちゃんも自分のことを心配してるかもしれない…そしたら裕太郎と同じ気持ちなのかも"










「あー…かなちゃん・・・。あのね、」






いきなり深妙な顔をして話し出す梓に、奏はきょとんとする。






「わたしね、今悩み事があるんだ。」

「…何?」








何かを察したのか奏は優しい表情で梓が次に話を切り出すのを待っている。








梓「実は・・・」


男子「おお、藤原!今日帰り遊びいかね?」








藤原という名前を聞き、梓が反応する。思わずチラッと見てしまう。







「実は、気になってる人がいるんだ。
  その人は・・・」










「藤原君でしょう?」









どうしても名前を言えずモジモジしている梓に助け舟を出す。







「え?!ど・・・どうして知ってるの?」




「いやぁ~。だって、梓のことは見てればわかるもん。でも、自分から言ってくれるの待ってたよ。」






「え、わたしそんなわかりやすいかな…?」









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