Smile Days〜繋ぐ恋のバトン〜
「で、話って何?」

早く終わらせて早く帰ろう。そう思っていた

「あのさ、何で水泳やめたの?」

また聞いてくるの?関わらないでほしい

「何で言わなきゃならないの?」

私の強い返しに、松本君は圧倒されてるようだった

「いや、気になって」

「別に関係ないでしょ。」

松本君はカバンの中をゴソゴソし始めた

そして、一枚の紙を取り出した

「これ」

私は差し出された一枚の紙をみた

「な、なんでこれを?」

私が1年生の時インターハイで優勝した時の記事だ

しかも、功太のことも特集されている

「どっかで聞いたことあると思ってたんだ。まさか、こんな有名な選手だったなんて」

返事ができない私に松本君は続ける

「しかも、鴫野功太も同じ帝国学園だったんだな!俺さ、昔からすごく憧れてて一回でいいから勝負したかったんだよなぁ。でもさ、昨日水泳部行ったけど、鴫野功太なんて人どこにもいなかったんだよな。転校したのか?」

私は何も言えなかった

「なんか言ってくれよ。なんで水泳やめたの?鴫野功太は転校したの?」

頭の中がパニックになる

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