Smile Days〜繋ぐ恋のバトン〜
「おーい、なんか返事してくれよ」
ちゃんと話し聞いてるのか?
「じゃぁ、なんで水泳やめたの?泳ぐ意味ないって言ってたけどさ、インターハイ優勝ってゆう目標があるじゃんか!も一回競泳やろうぜ!」
これだけは知りたかった
なぜあんなにも実力も功績もある選手が競泳を辞めてしまったのか
「あなたに私の気持ちなんか分かるはずない!何も知らないくせに、何も分からないくせに勝手な口出ししないでよ!」
立花は聞いたこともない声で、苦しそうに叫んだ
俺はびっくりした
何がこんなにも立花のことを苦しめているのか
「もう私に構わないで」
そう吐き捨て、立花は出ていった
俺はしばらくその場を動けずにいた
傷つけてしまった
あんなこと言わなければよかった
「ちょっといい?」
声のする方を見ると、立花とプールサイドにいた女の子だった