Smile Days〜繋ぐ恋のバトン〜

蒼空Side

やっと家に着いた

パニックになった私は、どうやって家に帰ったのかわからなかった

とにかく落ち着かなきゃ

ドタドタドタ ガチャ!

「蒼空!」

息を切らした蒼太が立っていた

「どうしたの?そんなに息切らして。今日部活は?」

「紅葉が蒼空が大変ってゆうから急いで帰ってきたんだよ。部活はトレーニングだけだからすぐ終わった。何かあったの?」

つくづく思う

優しくて最高の弟をもったなと

「何もないよ。大丈夫」

蒼太はバンッとカバンを置いて

「そんな事ない、大丈夫なはずないよ。蒼空、悠真が転校してきてからちょっとおかしいよ?」

悠真って呼んでいるのか

仲いいのかな

「本当に大丈夫だから。ね?心配しないで」

「お、俺は蒼空がまたあの時みたいになっちゃうんじゃないかって不安なんだよ。もしかして悠真に何か言われたのか?」

蒼太は今にでも泣きそうだった

「大丈夫だよ。安心して?あと、何も言われてないから」

「そうか、ならいいんだ。騒いでごめん。お風呂入ってくるよ」

「うん、いってらっしゃい」

蒼太が出ていったあと私は泣いた

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