Smile Days〜繋ぐ恋のバトン〜
私はその公園のベンチに腰掛けた

少しだけ冷たい風が心地いい

懐かしいな

去年はここで功太とメダル持って写真撮ったっけ

来年も優勝だねって約束したんだけどな

ぼーっとしてた時、

「もしかして、立花蒼空選手ですか?」

声をかけられた

顔を上げると、女の子が立っていた

「そうだよ」

そういうと、女の子は笑顔で

「やっぱり!あのねあのね、サイン欲しいの!」

色紙とペンを渡してきた

「私サイン持ってないよ?」

私が言った言葉に女の子が悲しそうな顔をしたから、書くことにした

「お名前は?」

「はら ももね!」

「ももねちゃんね。ももねちゃんは何年生?」

「小学3年生!」

「そうなんだね」

いくつかの質問をしながらサインを書いた

サインといっても、ただ立花蒼空という名前を書き崩しただけだ

ももねちゃんへという言葉を添えて渡した


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