Smile Days〜繋ぐ恋のバトン〜
「なぁ」

松本君に話しかけられた

「何?」

少し顔を赤くしながら

「これ、着ときなよ」

羽織っていたパーカーを差し出す

「別にいらない。大丈夫」

私は突き返した

「いや、でも!」

「こんな奴、誰も何もしないから大丈夫。早く泳ぎに行こう」

「え、ちょ!」

私はパーカーを待っていない手を引っ張り、海の方に歩き出した

松本君は何か言ってたけど気にしない

ザブザブと海に入って行く

「浮き輪とかいらないの?」

「いらない」

そっかと言いながらもちゃんと付いてくてくれる松本君は優しいと思った

急に深くなり、足がつかなくなった

私は松本君の手を離し、泳いだ

「どこ行くの?」

「とりあえず沖まで」

私達は沖へと向かった



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