Smile Days〜繋ぐ恋のバトン〜
軽く泳いでいると誰かが入ってきた

「綺麗なフォーム」

誰かの声が聞こえた

「誰?」

後ろを振り返るとそこには転校生が立っていた

「綺麗なフォームだな」

「そう?そんなことないと思うけど」

適当にあしらって教室に戻ろうと思ったその時

「俺、松本悠真。名前は?」

「立花蒼空。」

「立花か!これからよろしくな!」

笑顔で話す松本悠真をみてますます彼にそっくりだと思った

「立花は水泳やってたの?」

プールサイドに座り足をプラプラさせながら聞いてくる

「やってたよ」

私はプールから上がり、更衣室のドアに手をかける

「水泳部に入ってないの?」

やっぱり、聞いてくると思った

「辞めたの。私競泳はもうやらないから」

「もったいないなぁ。今からでもやればいいじゃん!一緒に水泳部入ろうぜ!」

めんどくさい。早くここから出たい。

「私には泳ぐ意味ないから。水泳部にも入らない。もう私に話しかけないで。」

私はその場を後にした
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