ずっと片想いしていた相手。名前もわからず、会えるのは時たま乗り合わせた電車の中。それも、ただこっそりと彼を見つめているだけ――― そんな中、偶然、彼に近づくこととなった主人公。
それからは、ただ自分の秘められた想いとともに、近づいたことで知ってしまった彼のこと。知れば知るほど、彼という存在に傷ついていく。それなのに―――…
彼の冷たい態度と言葉に傷つき、その想いを消そうとしながらも消せない。そして、そんな彼女になぜか逆に近づいてくる彼。
冷たい態度と女癖の悪さ。それなのに、彼女に対して優しさと想いをぶつけてきて、されている主人公からは彼の真意が見えにくく、戸惑う気持ちが読んでいてもよくわかりました。結局、最後までつかみどころのない彼。だからこそ、彼サイドのお話が読みたいと思いました。