生贄姫は隣国の死神王子と送る平穏な毎日を所望する
「装備持たせるのと制服で防御率高めるのとどっちがいいんだ?」
真剣に制服の防御効率について考え始めたテオドールを見て、それはそれでどうなんだと妻としても女としても思うところはあるのだが、専門分野での質問なのでリーリエはそのまま答える。
「そうですね、費用対効果的な話なら制服に入れる方がいいですけど、布地と魔術式の相性がって、ちょっ、旦那さま、見過ぎの上に触り過ぎです! 確かにソックスガーターにも仕込みあるけど、観察のためにブーツ脱がさないで。セクハラ!! もうこれセクハラ案件ですよ!!」
何箇所かに分けて入れてある魔術式を着用状態で読み解くのは難しかったらしく、テオドールはリーリエを膝の上に座らせて、魔法の痕跡を一つずつ観察する。
テオドールはあくまで制服しか触ってないのだが、やられる側としては恥ずかしさしかなく、本当に勘弁して欲しいの一言に尽きる。
「リーリエ、これ着用時背中かなり開いてる上に下もかなり丈短いんだが、機能性面でどうなんだ? 寒くないのか? あと色々見えそうなんだけど、それはいいのか?」
「……私、旦那さまの事を初めて残念な人だと思いました。デザイン性重視の服に機能性求めないでください。あと防寒魔法も組み込んでますし、ハイソックス以外にも露出対策もしてますから問題ありません」
衣装の話を振っておいてなんだが、話それ過ぎじゃなかろうかと思ってなかった方向に転がった事態にリーリエはため息をつく。
リーリエは度重なるセクハラ紛いなテオドールからの攻撃に、可愛い衣装を着ることに対して初めて羞恥心を覚えた。
真剣に制服の防御効率について考え始めたテオドールを見て、それはそれでどうなんだと妻としても女としても思うところはあるのだが、専門分野での質問なのでリーリエはそのまま答える。
「そうですね、費用対効果的な話なら制服に入れる方がいいですけど、布地と魔術式の相性がって、ちょっ、旦那さま、見過ぎの上に触り過ぎです! 確かにソックスガーターにも仕込みあるけど、観察のためにブーツ脱がさないで。セクハラ!! もうこれセクハラ案件ですよ!!」
何箇所かに分けて入れてある魔術式を着用状態で読み解くのは難しかったらしく、テオドールはリーリエを膝の上に座らせて、魔法の痕跡を一つずつ観察する。
テオドールはあくまで制服しか触ってないのだが、やられる側としては恥ずかしさしかなく、本当に勘弁して欲しいの一言に尽きる。
「リーリエ、これ着用時背中かなり開いてる上に下もかなり丈短いんだが、機能性面でどうなんだ? 寒くないのか? あと色々見えそうなんだけど、それはいいのか?」
「……私、旦那さまの事を初めて残念な人だと思いました。デザイン性重視の服に機能性求めないでください。あと防寒魔法も組み込んでますし、ハイソックス以外にも露出対策もしてますから問題ありません」
衣装の話を振っておいてなんだが、話それ過ぎじゃなかろうかと思ってなかった方向に転がった事態にリーリエはため息をつく。
リーリエは度重なるセクハラ紛いなテオドールからの攻撃に、可愛い衣装を着ることに対して初めて羞恥心を覚えた。