生贄姫は隣国の死神王子と送る平穏な毎日を所望する
テオドールに手を引かれて導かれるようにベッドに座ったリーリエは、テオドールの整った顔を見る。
テオドールがリーリエの蜂蜜色の髪をそっと撫で、その長い指でリーリエの頬に触れた。
「リィ、本当に良いのか?」
「……そんなに何度も確認するほど、私とするの嫌なの?」
リーリエ的にはかなり悩んだ上に大分勇気を出した行動だったのだが、そこまでテオドールに負担を強いるならやめたほうが良かったのかもしれないと不安な気持ちと羞恥心でいっぱいになる。
「んなわけあるか。めちゃくちゃ抱きたいに決まってんだろうが」
コツンっと軽く額にテオドールの額を当てられて、リーリエの視界にはテオドールしか見えなくなる。
「けど、リィに無理させるのは嫌なんだよ」
テオドールは優しくリーリエの髪を撫でる。
「リィは、俺にとって高嶺の花なんだ。傷つけたくない」
テオドールから真剣な声音でそう言われたリーリエはテオドールの首に手を回し、大好きな旦那さまを抱きしめる。
「私にとってもテオ様は高嶺の花なの。お揃いですね」
ふふっと楽しそうに笑ったリーリエは、そっと身体を離してテオドールの顔を覗き込む。
「あなたに触れてもいいですか? 離れても大丈夫だって思えるくらい、覚えておきたいから」
そう言ってリーリエは幸せそうに笑う。
そんなリーリエを見た青と金の瞳は優しく細められ、ゆっくり近づいてくる。
軽い口付けから、しだいに深くなっていき、舌を絡め合う。
溶けていくような感覚に、息が苦しくなっていく。
唇が離れて、テオドールとしばらく見つめ合ったあと、リーリエはゆっくりベッドに押し倒された。
「本当はずっと、リィとこうしたかった」
テオドールの指がリーリエの形をなぞるように触れていく。
心臓が壊れそうなくらい速くなるのを感じながら、リーリエはテオドールに身を任せる。
テオドールから落とされる降るような甘い口付けに、リーリエが応えるだけで精一杯になっているうちに、気づけば2人とも何も纏っていない状態になっていた。
テオドールの指が、唇が、舌が、リーリエの身体に触れていく。
「〜〜んっ、あっ……やっ」
テオドールに触れられるたび、快楽を全く知らなかった身体が、テオドールに反応して、甘く声が漏れる。
「……あんまり、見ないで」
そんな自分をテオドールに見られているのが分かり、あまりの恥ずかしさに目を逸らしたリーリエは、手で口を覆って、声を我慢しようとする。だが、テオドールは容赦なくリーリエを乱していく。
「リィ、可愛い」
「ふぁ、あっ…テオ、様」
テオドールの指も舌も息づかいも熱くて、触り方が宝物に触れるみたいに優しくて、全身で愛されている事が分かりのぼせそうになる。
テオドールの指がリーリエの秘部に触れた。すでに濡れているそこは、それでもまだ固くテオドールの指でゆっくりと慣らされる。
「リィ、少し力抜けるか?」
余裕なんかあるはずもなく、無理と答えられないリーリエは小さく首を振る。
そんな彼女にテオドールは何度も深くて甘い口付けをしながら、緊張を解いていく。
力が抜けたリーリエの中に指を入れたテオドールは、リーリエの敏感な場所を探りあてていく。
「……ーー〜〜っあ……っ」
「ここ、気持ちいい?」
小さく頷くリーリエに表情を緩めたテオドールは、リーリエの色々な部位に沢山のキスを落としていく。
水音が薄暗い部屋に響くたび、リーリエは今まで知らなかった感覚に支配され、テオドールの事以外考えられなくなっていった。
「テオ、あっ……やぁっ、そこダメ、あっ」
テオドールに攻められてびくっと身体がはね、リーリエは肩で息をする。
テオドールはそんなリーリエを優しく見つめ、大事そうに頬や髪を撫でる。
「リィ、痛かったらごめんな。爪、立てていいから」
テオドールは自分の首にリーリエの手を回させてそういうと、自身をリーリエの中に入れていく。
「〜〜っつ」
初めてはやっぱり痛くて、テオドールの背に爪を立ててしまったが、宥めるように何度もキスをされ落ち着く。
「入った、な」
リーリエはテオドールの髪に触れ、そっと笑う。
「テオ様、愛しています。あなたが、世界で一番大事です」
「俺もリィの事、誰より愛してる」
コツンっと額を当ててテオドールはそういうと、リーリエにキスをする。
「少し、動くからな」
テオドールはそう言ってリーリエの中で動く。
「あっ、テオさ……あっ、んん」
ゆっくりとしていた動作はだんだん激しくなっていく。
何度もリィと呼ぶ最愛のテオドールの顔を見て、リーリエはゼロ距離の息もできない快楽の中で確かに心から満たされた気がした。
「リィ、平気か?」
リーリエの中で果てたテオドールが労わるようにリーリエに尋ねる。
「……幸せですよ」
リーリエはテオドールにぎゅっと抱きついて、
「このまま、朝が来なければいいのに」
と聞き取れないほど小さな声でつぶやくと、テオドールの腕の中で顔を伏せたまま少しだけ泣いた。
テオドールがリーリエの蜂蜜色の髪をそっと撫で、その長い指でリーリエの頬に触れた。
「リィ、本当に良いのか?」
「……そんなに何度も確認するほど、私とするの嫌なの?」
リーリエ的にはかなり悩んだ上に大分勇気を出した行動だったのだが、そこまでテオドールに負担を強いるならやめたほうが良かったのかもしれないと不安な気持ちと羞恥心でいっぱいになる。
「んなわけあるか。めちゃくちゃ抱きたいに決まってんだろうが」
コツンっと軽く額にテオドールの額を当てられて、リーリエの視界にはテオドールしか見えなくなる。
「けど、リィに無理させるのは嫌なんだよ」
テオドールは優しくリーリエの髪を撫でる。
「リィは、俺にとって高嶺の花なんだ。傷つけたくない」
テオドールから真剣な声音でそう言われたリーリエはテオドールの首に手を回し、大好きな旦那さまを抱きしめる。
「私にとってもテオ様は高嶺の花なの。お揃いですね」
ふふっと楽しそうに笑ったリーリエは、そっと身体を離してテオドールの顔を覗き込む。
「あなたに触れてもいいですか? 離れても大丈夫だって思えるくらい、覚えておきたいから」
そう言ってリーリエは幸せそうに笑う。
そんなリーリエを見た青と金の瞳は優しく細められ、ゆっくり近づいてくる。
軽い口付けから、しだいに深くなっていき、舌を絡め合う。
溶けていくような感覚に、息が苦しくなっていく。
唇が離れて、テオドールとしばらく見つめ合ったあと、リーリエはゆっくりベッドに押し倒された。
「本当はずっと、リィとこうしたかった」
テオドールの指がリーリエの形をなぞるように触れていく。
心臓が壊れそうなくらい速くなるのを感じながら、リーリエはテオドールに身を任せる。
テオドールから落とされる降るような甘い口付けに、リーリエが応えるだけで精一杯になっているうちに、気づけば2人とも何も纏っていない状態になっていた。
テオドールの指が、唇が、舌が、リーリエの身体に触れていく。
「〜〜んっ、あっ……やっ」
テオドールに触れられるたび、快楽を全く知らなかった身体が、テオドールに反応して、甘く声が漏れる。
「……あんまり、見ないで」
そんな自分をテオドールに見られているのが分かり、あまりの恥ずかしさに目を逸らしたリーリエは、手で口を覆って、声を我慢しようとする。だが、テオドールは容赦なくリーリエを乱していく。
「リィ、可愛い」
「ふぁ、あっ…テオ、様」
テオドールの指も舌も息づかいも熱くて、触り方が宝物に触れるみたいに優しくて、全身で愛されている事が分かりのぼせそうになる。
テオドールの指がリーリエの秘部に触れた。すでに濡れているそこは、それでもまだ固くテオドールの指でゆっくりと慣らされる。
「リィ、少し力抜けるか?」
余裕なんかあるはずもなく、無理と答えられないリーリエは小さく首を振る。
そんな彼女にテオドールは何度も深くて甘い口付けをしながら、緊張を解いていく。
力が抜けたリーリエの中に指を入れたテオドールは、リーリエの敏感な場所を探りあてていく。
「……ーー〜〜っあ……っ」
「ここ、気持ちいい?」
小さく頷くリーリエに表情を緩めたテオドールは、リーリエの色々な部位に沢山のキスを落としていく。
水音が薄暗い部屋に響くたび、リーリエは今まで知らなかった感覚に支配され、テオドールの事以外考えられなくなっていった。
「テオ、あっ……やぁっ、そこダメ、あっ」
テオドールに攻められてびくっと身体がはね、リーリエは肩で息をする。
テオドールはそんなリーリエを優しく見つめ、大事そうに頬や髪を撫でる。
「リィ、痛かったらごめんな。爪、立てていいから」
テオドールは自分の首にリーリエの手を回させてそういうと、自身をリーリエの中に入れていく。
「〜〜っつ」
初めてはやっぱり痛くて、テオドールの背に爪を立ててしまったが、宥めるように何度もキスをされ落ち着く。
「入った、な」
リーリエはテオドールの髪に触れ、そっと笑う。
「テオ様、愛しています。あなたが、世界で一番大事です」
「俺もリィの事、誰より愛してる」
コツンっと額を当ててテオドールはそういうと、リーリエにキスをする。
「少し、動くからな」
テオドールはそう言ってリーリエの中で動く。
「あっ、テオさ……あっ、んん」
ゆっくりとしていた動作はだんだん激しくなっていく。
何度もリィと呼ぶ最愛のテオドールの顔を見て、リーリエはゼロ距離の息もできない快楽の中で確かに心から満たされた気がした。
「リィ、平気か?」
リーリエの中で果てたテオドールが労わるようにリーリエに尋ねる。
「……幸せですよ」
リーリエはテオドールにぎゅっと抱きついて、
「このまま、朝が来なければいいのに」
と聞き取れないほど小さな声でつぶやくと、テオドールの腕の中で顔を伏せたまま少しだけ泣いた。