クールな王子様に今日も恋してます〜この恋キミ限定〜
「なっちゃん早い…ハァハァ…、」
神前の前で喘鳴とする。
さっきまで冷えていた身体も走ったからか、すっかりポカポカとしていた。
「ごめん、ごめん!凶を少しでも良くしてもらおうと思ったら、つい先走っちゃって。てへ」
お賽銭を入れた後、鐘を1回ほど鳴らし頭を下げてから、両手を合わせ目を瞑り参拝する。
どうか…“水瀬くんと今年も笑い合えますように。”
そう神様に心の中で、お願い事をする。
密かに私もおみくじに書かれた恋愛運の文章が、少しだけ気がかりになっているんだ。
不思議だな…
誰かを好きになると、いつもは気にならなかった占いも些細なことでさえも、こんなに気になってしまうなんて。