クールな王子様に今日も恋してます〜この恋キミ限定〜
「なに遠慮してんのよ!!モタモタしてたら先越されて取られるよ?いいの、それで?」
「そ、それは…嫌だけど…っ。でもー…、」
結果に恐れて、一歩前に踏み出す勇気が出せないんだ。
水瀬くんに気持ちを伝えて、振られたとしたら…?
もう今みたいに元の関係には戻れることは出来ない。
きっとお互いが気まずくなって、距離が出来て曖昧な関係になる。それを予測出来ているから…。
そうなるのならば、このまま何も変わらず。
何気ない会話で笑い合える今の関係の方が、曖昧になるよりも全然良いんじゃないかって…。
この関係が壊れたくないから、告白する勇気を出せずにいる…。
振られることが凄く怖いんだ…。
「永絆なら絶対に大丈夫。このあたしが言うんだから間違いないわ。もっと自信持ちなさい?」
「なっちゃん…ありがとう…っ」