クールな王子様に今日も恋してます〜この恋キミ限定〜




「職員室の廊下歩いてれば、兄貴にキスされそうになってる白咲さんが目に入るし…何なの、意味分かんないんだけど…」

「え…?キス…、?」



もしかして!



水瀬くんが見ていた角度からは、キスしてるように見えたのかな…?



実際は、顎クイされていただけでしたが。



「間に合ったから良かったけどさ…あと少しでも遅れてたらって…本当に死ぬ気で焦ったんだからね?」

「水瀬くん…ごめんなさい…、」



でも正直。私もまさか水瀬くんのお兄さんと、こんなことになってしまうとは思いませんでした……。



「兄貴は女癖悪いし、男女二人っきりの状態だったんだから強く警戒しないとダメじゃん。」

「反省してます…。」

「でも今回は俺もごめん…元はと言えば俺の復讐のせいで、関係のない白咲さんまで巻き込んじゃったから」



髪が影になって水瀬くんが、どんな表情をしているのか、それは分からなかったけれど…



いつもに増して、弱々しさを感じさせるような控えめな声から、何となく想像はつく。


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