クールな王子様に今日も恋してます〜この恋キミ限定〜
「なっちゃん休んでて!私ワッフル焼くからっ」
「永絆ごめん…少しだけそうさせてもらうわ」
水を浴びに行くのか、なっちゃんは水道の方に向かって歩いて行った。
よーし!美味しいワッフルを作って、沢山の人にたべてもらうぞぉ!
気合いを入れて、ワッフルの生地をプレートに流し込み、こんがり色に焼き上がったらクリームとフルーツを挟み込んで、紙コップにチョコクリームと一緒に詰める。
…それにしても。
「暑い…。」
ダラダラと汗が前髪から頬に伝って流れるけど、休んでる時間は無い。
次々とお客さんは、ワッフルの前に長蛇の列を作り始める。
「ハチミツプレーンひとつね」
「はい!オーダーありがとうございます」
生地作りを他の子に任せて、再び接客に移る私。
500円だからお釣りは…270円っと!
慣れない手際になりながらも、必死に時間を短縮していく。