クールな王子様に今日も恋してます〜この恋キミ限定〜
「抹茶ふたつお待たせしましたっ!」
「はい、ありがとう。お母さんたちは、そろそろ帰るけど引き続き頑張るのよー」
肩をポンッとされた後、行ってしまった。
そして気がつけば、お客さんはお母さんたちで最後になっていて。
途切れたのを確認してから、やっと休憩タイムへと入る。
奥の椅子に座って日陰に当たりながら、パタパタとシャツを仰ぐ。
でも、そうしているのも束の間。
「わぁ…かわいいっ」
そんな少女のような声が聞こえてきて、またお客さんが来たのだと慌てて接客に戻る。