クールな王子様に今日も恋してます〜この恋キミ限定〜





____放課後。



ホームルームが終わって、チャイムが鳴ったのを確認してから、机の椅子を後ろに引き、水瀬くんの席に小走りで向かった。



クラスの人たちの声は廊下に響き渡っていて、教室に残っているのはたったの数人だけ。



それが私にとっては好都合で、水瀬くんにも話しかけやすい雰囲気で助かった。



「水瀬くん!今いいかな…?」

「ん、」



鞄に視線を向けている水瀬くんに思い切って話しかけると、目を見開いて一瞬驚いていたけれど、またいつものクールな表情に戻る。



「あの…えっと、体育の時間はありがとう…!」



いざ水瀬くんの前で言うとなると、緊張して足はガタガタ震えちゃうし頭の中も真っ白になる。



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