例えば、XXとか。
epXX5→絡んだ糸を手繰り寄せて
一度は優雅の隣にいようとした、でも私の心が本当に思う人を選んだ。
私は碧斗の隣にいたい。
それを今、強く望んでいる。
どうか、わかって……
「 優雅君、私は優雅君を好きにはならない。
家族として再会した碧斗だけど、好きなの…
親に知られてもいい、それくらい好き、誰にも許されなくていいの 」
「 なんで碧斗… アイツの事、よく知らないのにそこまで心許す?
伊織ちゃんは知らなさすぎだよ、本当に傷つけるのは… 俺じゃない、碧斗だ 」
優雅はそう言って、悲しそうな笑みを少し見せて、私の肩を軽くポン…として部屋を出て行った。
残された部屋で両隣からは楽しそうな歌声が聞こえる。
考えるのは優雅が言っていた事……
私は碧斗の事をよく知らない。
知ってるのは、知ってるのは……
あ… 私、碧斗を知らない……
何が好きで嫌いで、物に対する興味や好み、近くにいて気持ちがあるのに等の本人を知らない。
それでも碧斗に惹かれている。
碧斗が私を傷つける?
まさか、そんな事……