例えば、XXとか。

時間は気にせずとも過ぎていく。

私の気持ちなんて、欠片も見てはくれない、誰も……

そんな私にラインが、優雅からだった。



“昨日は悪かった… 何かあればいつでも頼ってほしい。君の味方だから、友達として”



画面を見ながらホッとした。

ごめん、と謝る気持ちもあり、ありがとうと返信した。

駅内で人数が増えてきた。

空は夕暮れ、焦れったい思いを抱えながら店を出ると、碧斗と滉からのラインと電話。

私を探しているのがわかった。

そして、優雅にも連絡があったのか優雅からもどこにいるかとラインがきた。

返信するのはに迷い、そのまま駅内を歩く。

ただただ、端から端、また端から端へと歩くだけ。


まるで、迷子のように……


初詣… もうこのまま一人で行こうかなぁ

一人きりの正月も楽でいいかも。

何も考えず、ひたすら行けば神様が何か言ってくれるかもしれないし。

行ってみよ…… よし!



悩んだあげく一人で初詣するために電車に乗る。

行く先は少し遠いが行く価値はある。

例え一人でも。


込み合う電車に乗る前に3人に同じ返信をした。



“新年を迎えてきます”



そう送って電車に乗った。




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