例えば、XXとか。

碧斗が聞いていて、滉に恥ずかしいからやめろと言う。

それでも滉は嬉しそうだった。



「 滉君は碧斗が好きなんだね 」

「 好き? 俺が碧斗を? ……だから俺彼女出来ねーんだ!」



え、まさか本気で言ってる?



「 滉、それ以上調子こいたら殴る!」

「 ごめん、ごめん。伊織ちゃん、俺ちゃんと女好きだから 」



それは~ そのままの意味かな?

女好きって……



「 伊織、相手にすんな、アイツはバイ菌だ 」

「 碧斗! ひでぇ、バイ菌じゃねぇし~ 」



なんだか楽しい。

くだらないと言えばくだらない、その会話が聞いていて楽しい。

碧斗にはいい友達だと思った。

本当に仲がいいと感じて私までが嬉しい。



「 滉君、碧斗をずっとよろしくね 」

「 伊織ちゃん…… 俺は伊織ちゃんも好きだからな! 伊織ちゃっ… 」



えっ…



「 触るなっバイ菌!!」



滉の感極まりが空回り、私に抱きつこうとした滉をバイ菌呼ばわりして制した碧斗。


もう、笑えて仕方ない。




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