例えば、XXとか。
「 ねぇ 告白する女子はさぁ碧斗に真剣なんだよ、それをフッて彩膳に誘導するとか最低だよ 」
信じらんない奴。
「 じゃあ次に告られたら… いいんだな?俺がオッケーしても 」
「 え…… 」
「 そうなったら、こうやって髪にも頬にも、この唇にも触れてやらねぇけど?」
やけに近づき言う碧斗が少し迫るようで甘い事言うから……
独り占め、したくなる。
「 ダメ…… 」
私の、私だけの碧斗がいい。
「 ダメなら、俺にキスして 」
ずるい、意地悪。
触れそうなほどの唇があるのに、私にしろと言う。
誰かのものにさせないため……
顎を数センチ上げれば重なる。
自分からはどうにも恥ずかしい……
「 俺を焦らすと危険だぞ 」
バカ、碧斗。