例えば、XXとか。

「 ねぇ 告白する女子はさぁ碧斗に真剣なんだよ、それをフッて彩膳に誘導するとか最低だよ 」



信じらんない奴。



「 じゃあ次に告られたら… いいんだな?俺がオッケーしても 」

「 え…… 」

「 そうなったら、こうやって髪にも頬にも、この唇にも触れてやらねぇけど?」



やけに近づき言う碧斗が少し迫るようで甘い事言うから……

独り占め、したくなる。



「 ダメ…… 」



私の、私だけの碧斗がいい。



「 ダメなら、俺にキスして 」



ずるい、意地悪。

触れそうなほどの唇があるのに、私にしろと言う。

誰かのものにさせないため……

顎を数センチ上げれば重なる。

自分からはどうにも恥ずかしい……




「 俺を焦らすと危険だぞ 」



バカ、碧斗。




< 147 / 282 >

この作品をシェア

pagetop