例えば、XXとか。

碧斗が吸血鬼なら……

そりが似合うと思う。



「 ん、ちょっと、やだくすぐったい~ 」

「 笑うな、台無しだろ 」

「 だって… くすぐったいから 」




甘い雰囲気が壊され碧斗は私から離れてゲーム準備。

何とも穏やかで、時おり甘めな意地悪をされて元旦は終わる。

夜、自分の部屋にいる事が変に感じるほど落ち着かない。

夜は静かに深まり朝陽を迎える。

ぐっすり眠り気分いい私と、碧斗。



「 二人で初詣行くか~ 」

「 ほんと! 行く行く 」



互いに準備している中で思い出した大事な事。

マンションを出て碧斗の車の中で話した。



「 年明け前にね、お母さんとこでご飯食べたの。今 海外出張でついでに旅行してくるって言ってたの、伝えるの忘れてた 」

「 あ~ ま、いんじゃないの、好きすれば。俺は俺で好きにするし 」



コツン、と私の頭を優しく軽く叩いた碧斗。

それは私とって意味なのか……

聞いてみたい。

でも……



「 ねぇ 碧斗… 私が妹として出会ってなかったら…… 」



好きになってくれた?



「 妹? 一ミリも妹とか思ってねぇし 」

「 でも、今は碧斗の妹…… 」

「 考えんな、俺はお前がいいんだから 」



碧斗…… うん、ありがとう。

でもね、それでも気になるの……


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