例えば、XXとか。

神社を出て帰宅に着く。

帰りには助手席で眠り、目が覚めればマンションまで30分の距離。

帰り着くと、さっそくゲームで勝負と言われ困る。

やりたくないわけじゃないが、どちらかと言えばやはり嫌だ。



「 伊織、勝たせてやるから 」



嫌、すっごい嫌。



「 隣にいるからやってていいよ 」

「 隣~…… わかった、んじゃここ座れ 」



ん? えっ、本気?



碧斗に座れと言われたのは、碧斗の足の間。

素直に行けない、恥ずかしすぎる。



「 ここ座れって、じゃないと…… 」



なに、なになに、なに!?



「 座るから!」



いそいそと碧斗の所へ…… チョンと座る。

碧斗にはわからない今の私の心情。

両脇、両足、背中、碧斗に囚われたみたいな感じがたまらない。

すごく、ドキドキして……

身動きできない。




「 捕まえた、伊織 」







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