例えば、XXとか。

私は母の幸せと母からの自立を自分に誓う。

菜月と利香が私以上に暗くなり、なだめるも気落ちがひどい。



「 今度、彩膳行こ!私がおごるから、ね?」

「 え、マジで?」

「 それ、絶対約束だよねぇ?」



あら、目の色が変わったけど……



「 ま、伊織が言うなら行くよ、付き合う 」

「 だよね、伊織が言うなら仕方ないよ、行かなきゃね 」



ちょっと……



「 やったね、菜月~ 」

「 利香もね~ 」



あ~ 切り替え早いなぁ……



大学出ていなくても仕事はあると、二人は私を励ますが彩膳に行けると言う目的が一番にある。

そんなわかりやすい二人を見ながら内心笑った。


仕方のない事もある、考えがもう少し冷静なら大学を辞めなくても良かったかもしれない。

そう、考えるよりも先に現実を見た。



「 いつ行く、彩膳 」

「 明日にも行きたいくらいだよ 」

「 伊織、いつならいい?」



私がいつ行くか決める。

でもこの決断さえ、私を苦しめる結果に導く……








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