例えば、XXとか。

未沙と個室にいる時、未沙を探している声に呼ばれた。



「 失礼します… 未沙、いる?」



呼ばれた未沙が私に静かにと言う。

いると返事した未沙が私を隠しながら出て話す。



「 華央、ごめんね、ちょっとお腹がね…… 」

「 大丈夫? 摘み食いでもしたんでしょ 」

「 違うから。店忙しい?」

「 まぁね、でも客がアイツら目当てがほとんどだし聞かれて困るよ 」

「 だね~ 今日は滉君休みだし、碧斗と優雅がダントツだね 」

「 ほんと、優雅が一番よ 」




華央は優雅に好意を持っているが、規則を守り告白はしていないが従業員の中では周知の事実だ。

そんな華央とは反対に幸哉と付き合っている未沙。

応援しながらも、幸哉との事は話せない。


二人の会話を盗み聞きする形となったが、二人が出てから自分も個室から出て席に戻と優雅が席にいた。




「 伊織、大丈夫?」

「 うん、また注文したの?」

「 飢えてる女は食で満たすしかないの 」

「 では、お客様ごゆっくりどうぞ、伊織ちゃんまたね 」



優雅の笑みに、笑みで返す。

そんな私を菜月と利香はじっとりした目で見てくる。



あ~ なんか言いたそう……




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