例えば、XXとか。
碧斗の唇が、私をいじめる。
唾液が溢れそうなほど、私に息継ぎをさせないみたいに啄む。
甘噛……
いつしか体が反転し、碧斗の上に乗る形となり、唇を奪われる。
碧斗の手が首筋に、熱いのがわかる。
腰を支えるように離さないでいる手も同じ。
妹と言われ、それがやけにいやらしく聞こえて止まらない。
「 …妹だなんて、お前が言うな 」
「 ん…… だって… 妹、だから…… 」
「 妹…… だったら妹にはしない事をしてわからせてやる、刻印みたいに俺を刻んでやる 」
え… 待って、待って……
「 あ… や、んっ――……… 」
碧斗は優しい。
決して、傷つけない。
つけられる傷は首筋に……
「 妹じゃねぇよ、次はこれで済まさない 」
熱い首には碧斗のキスの証。
痛いほどの証が深い色で濃くある。
「 碧斗… 」
「 今、俺を信じきれてないだろ、だからそれだけで許してやる。
俺はお前が… 好きだから 」
碧斗……
こんなも思ってくれる碧斗を信じない私はバカだ。
そう思って抱きしめた、碧斗を。
でも、私の心は弱い……