例えば、XXとか。

また、リビングで二人並んで寄り添い眠った。


翌朝、私はまた我に返り焦る。

碧斗はまだ知らない、私が大学を辞めていることを。



「 大学まで送るか?」

「 えっ! ううん、菜月と会うし先に行ってよ、ね 」



なんとか誤魔化し、しばらくして電話が。

帰国した母に呼ばれたのだ。

マフラーで首を隠して行く。

大学を辞めた事、それについての理由と自分で下した決断について話した。


母は涙ぐみながら怒った。

それは落ち着けとの言葉は届かないほど。

そして、私に謝った……



「 お母さん…… 私、バイト先で契約し直したの、社員じゃないけど働いてるから心配しないで 」

「 正直、あの人には頼みにくい…… 一生懸命働いて碧斗君を育ててきたお金を伊織にも分けてほしいなんて、どんな言葉を並べても同じ、お母さんには言えない…… ごめんね、伊織 」



涙する母に、私は平気だと、大丈夫だとたくさん伝えた。

これは私の意思で決めたのだから後悔はしない。



家を出てそのまま出勤する。



あ~ とりあえず、大学の事は終わり。

で、今日は……

優雅君と約束してたんだった!

どのみち昼間に会わないしいっか。



私は簡単にそう思っていた。






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