例えば、XXとか。
私は何も知らず、菜月からのラインすら気づかないでいた。
「 いらっしゃいませ~ 」
「 すみません 」
「 はい… ゆ、優雅君!?」
ビックリして、ただ、どうしたのと聞いた。
ニコッと笑う優雅は仕事が何時に終わるかと聞いた。
そして迎えに来るからと行ってしまった。
店のパートさんには優雅が彼氏かと冷やかされながら仕事をしていく。
発注のやり方も教わりながら時間は過ぎていく。
午後6時。
優雅はすでに駐車場にいて、私に気づくと車から降りてくれた。
「 お疲れ様 」
「 優雅君、待たせてごめんなさい。でもよくわかったね、この店って 」
「 まぁね… 乗って、ご飯行こ 」
言われて乗ると、いきなり聞かれた。
「 辞めたんだって?」
「 え…… 」
「 理由は人それぞれだから聞かないけど。で、何食べたい?」
そっか、大学に行ったんだ……
碧斗に話す前にバレちゃったな。
「 伊織ちゃん、昨日は大丈夫だった?」
また唐突に聞かれた、それは亜稀の事。
碧斗は信じろと言った、でも不安でたまらないのが素直な気持ち。