例えば、XXとか。

「 優雅君は…… ううん、何でもない。私、回転寿司がいいな 」



私が聞こうとした事……

優雅は元カノと再会したら気持ちは揺らぐか、もし相手に気持ちが残っているのを知ったら……

どうする?


気持ちは人それぞれで、本人にしかわからない事だ。

私は今の置かれた立場で恋愛している。



「 回転寿司は100円のと、ネタがいいちょい高めのと どっちの店がいい?
俺がご馳走するから、遠慮なくどうぞ 」

「 ん~ じゃ、100円寿司で 」

「 え、いいの?」

「 いいの、食後にパンナコッタ食べたいから 」



ささやかな楽しみ、母と給料日にだけしていた回転寿司。

デザートはパンナコッタと決めて食べていた。

優雅は私がいいならと連れていってくれた。


そして、優雅がパネルで注文してくれる。


食べて食べて、食べて…… 六皿。



「 終わり? もう? マジで?」

「 うん、デザート食べれなくなるし、パンナコッタ食べないと終わらないの 」

「 なんだそれ~ 少食だな、いいよ、パンナコッタ頼もうか 」




私には彩膳での夕食より贅沢だ。



「 碧斗に元カノが会いに来てたよ、知ってるよね 」

「 優雅君…… 」



ズバッと聞くんだね……




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