例えば、XXとか。

それでも、優雅の気持ちが嬉しい。

甘えたくなる。

ずるい自分がいると気づいた。



「 いつでも頼って、わかった?」

「 うん… 」



大好きなパンナコッタの味が変わったように感じた。

会計し、店を出て車へ。

お礼を言って送ってもらうが、優雅に彩膳からの電話が入った。

シフトの事だったらしく、店に寄りたいと向かう。


彩膳の裏口、車を止めると、そこには店長の和臣が誰かと話していた。

一緒にいる人を見た優雅は私に待つよう言い、慌てて降りて挨拶していた。



「 片岡オーナー、お久しぶりです!」

「 お、優雅か? 元気そうだな~ 和臣が迷惑かけてたらすまないな 」

「 いえいえ 」

「 成吾~ 」



そこで話ながら優雅はある話を聞いた。

それはあまりにも重なった偶然。

私に振り返る優雅が、店に入って行った。



その頃、玄関先には碧斗と訪ねてきた亜稀がいた。



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