例えば、XXとか。
優雅の自宅に来たのは彩膳での仲間、華央。
華央のアパートは同じ地区内にあり、よく来るが部屋には上げていない。
「 華央、朝からなんだ 」
「 モーニングしよ 」
「 あ~ もう食ったし、寝不足だから寝るわ 」
「 え~ じゃあさ、コンビニくらい付き合ってよ、ね? 」
仕方なく付き合ってやる優雅。
華央の気持ちは何となくだが気づいている優雅。
告白されなくても、華央の言動がわかりやすいから。
「 ねぇ優雅、どっちがいい?」
「 右 」
「 わかった、じゃあ… これとこれは?」
「 両方 」
「 だよね!」
華央は楽しそうにしていて、なかなか帰ろうとは言い出せない。
時間は過ぎ、華央がコーヒーくらい付き合えと優雅はコンビニ内にあるイートインで二人コーヒーを飲む。
それから一時間、華央は満足したのか席を立つ。
「 ……ねぇ優雅、今度 買い物付き合ってくれない?」
「 ああ、そのうちな 」
「 帰りたくて仕方ない感じ?」
俯き加減で聞く華央に、優雅は別にと答える。
そして華央は聞く……
「 部屋に誰かいたでしょ、誰?」