例えば、XXとか。

朝早くに滉が碧斗を訪ねて来ていた。

でも碧斗はやけに機嫌が悪く顔に出ていた。

何かあったと察した滉。



「 伊織ちゃんは?」

「 いねぇよ 」

「 何… ケンカした?」

「 それなら良かったかもな…… でも、違うんだ 」



亜稀が来て、キスされた……


呟くように言い顔を手で隠すようにする碧斗。

滉は愕然とした。

碧斗を許せないと感情が高ぶりそうなのをこらえてなぜだと聞く。



「 亜稀は片岡オーナーの知り合いだった、だからここに…… まさかあのタイミングで伊織が帰ってくるなんて思わねぇよ 」

「 ……なぁ 間違ってるぞ、あのタイミングでってどのタイミングでならいいんだ?
なんで追い返さなかった?
彼女の非もあるけど、お前が一番悪いだろ 」




碧斗は滉に言われ、その通りだと認めた。

伊織を追ったが見つからなかった事も話した。

滉は、嫌な予感がした。

そして碧斗を連れてある場所へ急いだ。


そこは、短期大学。

伊織が通っている所、すでに辞めていない事を知らない碧斗は菜月を探した。


構内に彩膳の二人がいると騒がしく、それを耳にした菜月が優雅だと思い駆けつけた。




「 あ… あー!! なんで、今度は伊織の彼氏じゃん 」



< 195 / 282 >

この作品をシェア

pagetop