例えば、XXとか。
朝早くに滉が碧斗を訪ねて来ていた。
でも碧斗はやけに機嫌が悪く顔に出ていた。
何かあったと察した滉。
「 伊織ちゃんは?」
「 いねぇよ 」
「 何… ケンカした?」
「 それなら良かったかもな…… でも、違うんだ 」
亜稀が来て、キスされた……
呟くように言い顔を手で隠すようにする碧斗。
滉は愕然とした。
碧斗を許せないと感情が高ぶりそうなのをこらえてなぜだと聞く。
「 亜稀は片岡オーナーの知り合いだった、だからここに…… まさかあのタイミングで伊織が帰ってくるなんて思わねぇよ 」
「 ……なぁ 間違ってるぞ、あのタイミングでってどのタイミングでならいいんだ?
なんで追い返さなかった?
彼女の非もあるけど、お前が一番悪いだろ 」
碧斗は滉に言われ、その通りだと認めた。
伊織を追ったが見つからなかった事も話した。
滉は、嫌な予感がした。
そして碧斗を連れてある場所へ急いだ。
そこは、短期大学。
伊織が通っている所、すでに辞めていない事を知らない碧斗は菜月を探した。
構内に彩膳の二人がいると騒がしく、それを耳にした菜月が優雅だと思い駆けつけた。
「 あ… あー!! なんで、今度は伊織の彼氏じゃん 」