例えば、XXとか。

「 碧斗? 部屋に上がりたい、な~…… 」



ピクッと碧斗の眉が……

ここは素直に謝るしかない。



「 ごめん、不意討ちだったの。滉君が碧斗に写メ送るって言って…… まさか、ね 」

「 ほ~……… 」



お、怒ってるー!



「 私のせいじゃないから!」

「 開き直んなっ 」



ひっ……



「 お前は、俺が他の女に同じようにキスされていいと思うか?許せる?」

「 そんなの!張った押すわよっ しかも相手の女をボッコボコに…… 」



あ、しまった。

つい……



「 張った押すねぇ、しかもボッコボコにする? じゃあ俺の気持ちがわかるんだな?」

「 う~ はい、わかります…… 」



謝ってるじゃん、もう~



「 相手が滉でまだマシ… アイツは明日ボッコボコにしてやるけどな 」



私は笑うしかなかった、滉はお気の毒だと思いながら笑った。

そこまで怒る碧斗に、私は内心嬉しい気持ちもあった。


思われているとわかる気持ちの現れだから。




< 277 / 282 >

この作品をシェア

pagetop