例えば、XXとか。
私と碧斗は一緒に過ごす時間は短い。
朝の時間はある意味貴重とも言える。
例え5分でも、今ならそれがよくわかる。
「 伊織っ!」
「 痛ったぁ!!」
いきなり菜月に背中を叩かれた私、なんで叩いたか聞くと暗いからと言う。
そして話を聞きたそうな顔の菜月。
「 何よ、なんか言いたそうだけど?」
「 優雅君とどうなったのかなぁと思って~ 私は滉君とは付き合わないよ 」
え、そうなんだ……
じゃなんで紹介してとか、彩膳の人がいいとか言ってたくせに。
「 滉君は彩膳だけにイケてるよ、でも違うんだよね~ だから友達 」
いいな、私もそうすれば良かったな……
優雅と付き合う事になったと、菜月に話したが、私の様子から何かを感じたようだった。
付き合って後悔しないなら、菜月に言われた。
私はその後悔を始めからしている。
「 菜月…… 私ね、恋できない 」