諦めなければきっと……

ホチキスを押す手が
だんだん力尽きてゆく


ようやく全部終わった頃、
窓の外は暗くなっていた。


あれから3時間ほどこの作業を
やっていたらしい...


私は疲れすぎて
机に顔をつけてそのまま
意識を失くした


「お前、この量をほんとに
やってくれたのかよ、おまえどんだけ俺のこと好きなんだよ、バカ」


先生が
夢の中で私に声をかけてきた
どんだけ先生のこと好きなんだろ私は...


目が覚めた時には
肩にひざかけがかかっていた


すると、


「あ、起きたか。はい、ご褒美」


と、暖かいココアと飴を
机に置いた


『ありがとうございます』


お礼を言い、私はココアを飲む
とても心が温まった...


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