クリスマスは赤い誘惑
白い肌に映えると勧められて選んだのは赤。
シースルーのランジェリーの下には同じ赤のブラジャーが透けるようになっていた。明るい部屋の下で向き合って肌をまじまじと見られるのは恥ずかしい。

「下がまだ残ってる」
「あの…、電気消しちゃだめ?」
「いいよ、って俺が言うと思う?」
「あ…っ」

するりと伸びた指が鎖骨の間に触れ、つーっと胸元に下がった。

「菜々子、早く抱きたい」
「っ!」

ふいに耳元で低く囁かれると毒を流し込まれたみたいにびくりと身体が跳ねる。今すぐにでも押し倒して欲しいのに、佐野くんはまだ動いてくれない。座り込んでいた身体で膝立ちになり、スカートのホックに手をかけるとストンと落ちる。脚を抜けば完全に下着姿だけになった。キャミソールはショーツが隠れるギリギリの長さだ。

「それ、キャミソールの裾持ち上げて」
「え……」

すでに羞恥でいっぱいいっぱいなのに佐野くんは顔色一つ変えずに簡単に命令を下す。

「菜々子のえっちな下着見せて」

その目で言われたら逆らえるはずがない。

「ん……」

恥ずかしさに目を閉じて震える手で裾を掴んでおへそのあたりまで持ち上げた。ショーツのフロントには繊細な刺繍とレースが施され、その面積の少なさとレースの透け感が見た目の可愛さ以上にいやらしく見えるのは身につけた自分がよく分かっている。

「こんな下着穿きながら上品な顔で食事してたとかエロすぎ」
「そ……なこと……っアッ」
「で、なんでもう濡れてんの?」

唐突に敏感な部分に触れられて思わず声が漏れる。自然と閉じようと力の入る内腿に構わず、佐野くんの指がそこを何度も往復した。

「俺の咥えて興奮した?」
「ン…っ、は、んん……っ」
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