浅葱色の魁
「すっかり良くなった!
ご心配おかけしました!」



にこにこと起きて来て

夕餉を食べ、食べ終わると



「一!陽乃を送ってくれる?」


「っ!!俺…?」


「僕が送るよ」


「そう、総司よろしく!」




沖田と一緒に陽乃のところへ



「総司に送って貰うから!」


「……よろしくお願いします」


「こちらこそ!もう帰れる?」


「はい あの…… 平助様?
お加減は、よろしいのですか?」


「いいよ!でも、用心して寝るから!
総司に送って貰って!」


「はい」



「総司!陽乃に殴られないようにな!」


「まっ!そんな事しません!!」


「えーー!?俺は殴ったのに?」


「叩いたんです!」


「クスクスッ 同じだろ」


「違います!!!」


「陽乃」


「きゃっ!」


膨らんだ頬を平助が、つついた


「くくくっ 驚きすぎ」

「からかわないで下さい!!!」






怒る陽乃の背中を押し
沖田の方へ





「総司!よろしく!」


「ええ いってきます」













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