浅葱色の魁
「おかえり」
沖田が屯所に戻ると平助が待っていた
「ただいま
平助君ってさ
僕の好きな人、知ってるよね?」
「総司わかりやすいからな」
「僕に機会を与えてくれたのかもしれないけど… 逆効果だったことを報告します」
「ありゃ? やっぱり俺が好きって?」
「……それを予想してたのに」
「ん?違ったのか?」
「僕が平助君の事を好きなんだと
誤解されました」
「は? ははは… は? 笑えない」
「笑えませんよ!まったく!!!」
「待って!待って!なんで?」
「僕…伝えるの下手なんですよ
江戸にいるときもね
僕を好いてくれた娘に
修行が終わったら恋仲にと思って言った
言葉が、拒絶に聞こえたらしくて
自害しようとしたりして…」
「そんな誤解されるのか?」
「はぁ-、明日どんな顔で会えばいいの?」
「俺から誤解を解いておくよ」
「平助君は、女性の扱い上手いよね」
「あんまり女を意識してない」
「陽乃の事も?」
「そうだな…
あれ?知ってた?」
「陽乃から聞きました
他に好きな女子がいると」
「あ、そう 陽乃がいないと
不安なのは確かだけど
陽乃にも幸せになって欲しいんだ」
「それ、僕に言ってる?」
「総司になら、陽乃をあげてもいい」
「本気?」
「ああ でも、総司が陽乃の気を
ちゃんと惹かないと意味ないから!
陽乃って、俺のこと好きだから!」
「その挑戦!受けて立ちます!!
陽乃は、僕が貰いますよ!!!」
にこりと笑った平助に
違和感を覚え
「平助君?」
慌てて平助の袖を掴んだ
「どうした?」
「あ、ごめん… 何でもない…」
〝消えてしまう気がした
江戸へは、行かせない方がいいのかな
陽乃の様子もおかしかった
平助君、死にたいから
陽乃を僕に任せようとしてるの?
違いますよね?〟
「くすっ 総司、陽乃みたい」
〝不安になるんですよ
平助君を見てたら…
生きたいなんて思ってない
そんな目をいつからしてたの?〟
「因みに、俺ら口づけしてるから」
「えええええ!!!
ずるい!!なんで!?
だから、気を持たせているんですよ!?
酷いよぉ~」
「総司!頑張れよ!クククッ」
「平助君の意地悪ーーー!!!」
沖田が屯所に戻ると平助が待っていた
「ただいま
平助君ってさ
僕の好きな人、知ってるよね?」
「総司わかりやすいからな」
「僕に機会を与えてくれたのかもしれないけど… 逆効果だったことを報告します」
「ありゃ? やっぱり俺が好きって?」
「……それを予想してたのに」
「ん?違ったのか?」
「僕が平助君の事を好きなんだと
誤解されました」
「は? ははは… は? 笑えない」
「笑えませんよ!まったく!!!」
「待って!待って!なんで?」
「僕…伝えるの下手なんですよ
江戸にいるときもね
僕を好いてくれた娘に
修行が終わったら恋仲にと思って言った
言葉が、拒絶に聞こえたらしくて
自害しようとしたりして…」
「そんな誤解されるのか?」
「はぁ-、明日どんな顔で会えばいいの?」
「俺から誤解を解いておくよ」
「平助君は、女性の扱い上手いよね」
「あんまり女を意識してない」
「陽乃の事も?」
「そうだな…
あれ?知ってた?」
「陽乃から聞きました
他に好きな女子がいると」
「あ、そう 陽乃がいないと
不安なのは確かだけど
陽乃にも幸せになって欲しいんだ」
「それ、僕に言ってる?」
「総司になら、陽乃をあげてもいい」
「本気?」
「ああ でも、総司が陽乃の気を
ちゃんと惹かないと意味ないから!
陽乃って、俺のこと好きだから!」
「その挑戦!受けて立ちます!!
陽乃は、僕が貰いますよ!!!」
にこりと笑った平助に
違和感を覚え
「平助君?」
慌てて平助の袖を掴んだ
「どうした?」
「あ、ごめん… 何でもない…」
〝消えてしまう気がした
江戸へは、行かせない方がいいのかな
陽乃の様子もおかしかった
平助君、死にたいから
陽乃を僕に任せようとしてるの?
違いますよね?〟
「くすっ 総司、陽乃みたい」
〝不安になるんですよ
平助君を見てたら…
生きたいなんて思ってない
そんな目をいつからしてたの?〟
「因みに、俺ら口づけしてるから」
「えええええ!!!
ずるい!!なんで!?
だから、気を持たせているんですよ!?
酷いよぉ~」
「総司!頑張れよ!クククッ」
「平助君の意地悪ーーー!!!」