浅葱色の魁
翌日





「平助様!江戸へ行かれると聞きました」


「うん」


「誰か、つけましょうか」


「いいよ 単なる隊士募集だから」


「必要なら、遠慮なく」


「あ… そうだ!
陽乃、昨日さ……くくくっ」


「なんですか?」


「いや、総司が好きなのは、俺じゃない」


「え? ……もしかして」


「陽乃だよ」


「/////まさか!?」


「総司って、誤解されるらしくてさ」


「ええ?だって、平助様と私の邪魔するとか言ってましたから!」


「だから!陽乃が好きだからってこと!」


「まぁ/////」


「くすくすっ 満更でもない感じだな」


「違います!昨日、恥ずかしい誤解をしたなぁと、思い出して……」


「じゃあ!巡察だから!」


「いってらっしゃいませ」














沖田との巡察中



「誤解、解いたから!」


「ありがとう!」






問題なく、屯所に戻り



沖田と歩きながら話をしていると




「あのっ!!!」




戸惑う陽乃が、声を張り上げた



「どうしたの?」


「クククッ 邪魔しにきたんじゃねぇ?」



「え?」


「/////」



「誤解だって言ってくれたんじゃないの?」


「言ったよ!」


「だってぇ~沖田さんにとられそうで///」


「そもそも、総司は俺じゃなくて
陽乃が好きなんだってば!」


「ちょっ!平助君!!そんな大きな声で!」


「/////」



「大丈夫だよ!烝しかいないから!」


「「え!?」」



「あ~堪忍!
楽しそうな声が聞こえて…その…
頑張れ!!」



天井から、シュッと下りてきて
そそくさと逃げて行った




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