浅葱色の魁
隊士募集組が江戸へ行く2日前





「陽乃、今日泊まって良いだろ?」

「はい」





壮行会という名の宴






「むぅーー!!ずるい!!」


「総司も泊まる?」


「え!いいの???」


「いいだろ?陽乃」


「はい」






早々に宴を抜け、浅野家へ






「総司!飲み直そうぜ!」


「へ!? 本当に酒好きだよね…」


「おう!飲もう!!」




あまり酒に強くない沖田は
ふらふらと横になる


「あら」


陽乃が、沖田に布団を掛ける




「総司は、いい男だよ
顔もいいし、性格もいい
気が利くし、優しい、強いし
俺…総司みたいになりたかったな」



「だから、私に薦めているのですか?」



「いつまでも、この生活が続くはずがない
俺にもしものことがあれば
総司を頼るといいよ」


「もしも? もしもって、なんですか!?
平助様!! 帰って来ますよね?
どこかに行こうとお考えならば
私は、ついて行きます!」


「ふっ 行くとこなんかないよ
知ってるクセに… 陽乃…
総司を好きになれ
俺じゃ、陽乃を幸せに出来ない
陽乃と総司の子がみたい」


「平助様… 私は、平助様が好きです」



「ごめん…」





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