浅葱色の魁
集めた新入り52名の先頭を土方と斎藤
平助と毛内は、後ろから殿軍役をする



京へ入ると
平助の表情が曇る


「大丈夫!俺がついてる!
伊東になんかされたら言えよ!」


「さすがに屯所でそれはないよ
でも、心強い!ありがとう有助!」




西本願寺に到着





「はぁー!ついた!ついた!
平助!お前の部屋に案内しろ!」


「俺も初めて来たのに」


「おーい!新八!!左之!!」



勝手知ったる我が家のように毛内が叫ぶ



「お!キタキタ!!有助!!」


「平助!おかえり!!」




永倉と原田に屯所を案内され
荷物を下ろすと広間で集会が披かれる





「凄え人数だな…」


「そうだな」



平助の横で毛内が


「俺、大体わかるわー!
近藤さんで伊東の野郎で…」


と、次々に名前を当てていく


「クククククッさすが!」


「だろ!?」




集会が終わると

広間の外から見える庭に陽乃がいた



「あれ、陽乃だろ」


「当たり!」




平助を見つけ、陽乃が駆け寄る



「お帰りなさいませ!」


「ただいま」


「ひゃあー!可愛いね!陽乃!」


「だろ!」


「/////」


「平助君」



伊東が後ろから声を掛けてきた



「貴方は、組長なんだから
許嫁を屯所に置いてるだけでも異例です
組長としての振る舞い気をつけるように!」



「はい」




「後で俺の部屋に来なさい」



「はい」




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