浅葱色の魁
伊東の後ろ姿に

あっかんべぇをしたり
子供みたいに、お尻ペンペンと
やってみせる有助に



「もう!笑い堪えるのに苦労するから!
陽乃、有助は俺が女って知ってるから」


「え! 作用で…」


「は?陽乃、知ってるのか!?
はぁー?変わった女達だなぁ~!
なんか知らねえけど、困ったことは
俺に言えよ!そうだ!
平助やめて、俺の女になるか!?」


「なりません!!!」


「あははっ速攻でフラれてる!!!」


「出会ったばかりだ!まだわからんぞ!!」


「有助には、あげない!
陽乃は、総司にならあげてもいいけど」


「まあ!私は、平助様のそばにいたいのに」



「こりゃ、本当に変わった女だなぁ~」








しばらくして






平助がひとりで伊東の部屋へ






「会いたかったよ」


「伊東さん、ここには忍がいます」


「あら、そうなの?」




山崎の存在を知らないことに驚く


「土方君って… 疑り深いなぁ
平助君も疑われたの?」


伊東がジリジリと近づき
平助の耳元で囁いた



「土方君が好きなの?」



「んっっ!」



伊東に顔を向けた瞬間、口づけをされる




「まず陽乃と別れろ!でなければ…
陽乃に手をだすよ」



「陽乃は、総司とくっつけようと思ってる」



「そう あと、毛内君だっけ?
ベタベタさせないでくれるかな?」



「はい」



「そんなに怯えるな
言わないよ」



ゆっくりと口づけをされ

それを受け入れた






「屯所は、本当に危ないから
これっきりにして下さい!!」





「君が良い子にしてくれたらね」






「はい」










< 135 / 283 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop