浅葱色の魁
旅籠




伊東の寝顔をジッと見つめる



〝少し慣れたかも……
嫌なものは、嫌だけど……
確かに、大切に扱われているような〟



翌朝





「伊東さん… あのさ…

何で、俺を抱くの?」




聞いてみることにした





「……何でって」





声を詰まらせる伊東を見て




「あははっ ごめん!気にしないで!」





素早く着替え





「お先に!」


「ええ」










屯所への帰路






〝好き…な、わけねぇか
変なこと聞いて、また乱暴にされたら嫌だ
陽乃と有助の冗談だろ!
俺を慰める為に言っただけだろ!
何、本気にしてんだか!〟













< 148 / 283 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop