浅葱色の魁
屯所中に響くほどの言い争い
それは、長く続き
「土方さん!それくらいにしとけよ!
2人とも声のデカさ半端ねえつーの!」
家に帰ると報告に来た原田が止めた
「土方さん 今日、平助を家に泊めるわ」
「は?」
「土方さんじゃ頭ごなしすぎて
響いてねぇの!
俺が平助にわかるように言っとくから!」
「俺が悪いみたいじゃねえか…」
「まあまあ 平助、黙ってついてこい」
原田邸
「おかえりなさい!!
あら!平助君!?」
「どーも」
「今日、平助泊めるから!」
「はい」
原田の息子 茂と遊び
夕餉を食べ
布団に入る
〝あれ?普通に泊まりに来ただけ?〟
翌朝
幸せそうな原田の家族を羨ましいと
思いながら微笑む
出勤途中
「俺が死んだら
おまさ達は、どうなると思う?」
「え?」
「毎日、帰れるわけじゃねえ
だから、すげぇ不安みてぇでな
俺が無事に帰ってくるようにって
祈ってるらしい」
「……」
「土方さんは、おまさと同じ
待つ側なんだ
いってらっしゃい、おかえりを言う
無事にとかそんなことはいちいち言わねえ
外でどんな事があったのか
想像するしかねえ
一緒に戦えないもどかしさってのが
昨日の雷みてぇなもんだ
無事に帰って来てくれたって
喜べばいいのに
平助が、無茶するのが肝を冷やすらしい
あんまり、心配かけんなよ
土方さんに倒れられたら、困るからよ」
「左之… ありがとう」
「なーに、茂の面倒みてくれて
こっちも助かったよ
ありがとうな!」
それは、長く続き
「土方さん!それくらいにしとけよ!
2人とも声のデカさ半端ねえつーの!」
家に帰ると報告に来た原田が止めた
「土方さん 今日、平助を家に泊めるわ」
「は?」
「土方さんじゃ頭ごなしすぎて
響いてねぇの!
俺が平助にわかるように言っとくから!」
「俺が悪いみたいじゃねえか…」
「まあまあ 平助、黙ってついてこい」
原田邸
「おかえりなさい!!
あら!平助君!?」
「どーも」
「今日、平助泊めるから!」
「はい」
原田の息子 茂と遊び
夕餉を食べ
布団に入る
〝あれ?普通に泊まりに来ただけ?〟
翌朝
幸せそうな原田の家族を羨ましいと
思いながら微笑む
出勤途中
「俺が死んだら
おまさ達は、どうなると思う?」
「え?」
「毎日、帰れるわけじゃねえ
だから、すげぇ不安みてぇでな
俺が無事に帰ってくるようにって
祈ってるらしい」
「……」
「土方さんは、おまさと同じ
待つ側なんだ
いってらっしゃい、おかえりを言う
無事にとかそんなことはいちいち言わねえ
外でどんな事があったのか
想像するしかねえ
一緒に戦えないもどかしさってのが
昨日の雷みてぇなもんだ
無事に帰って来てくれたって
喜べばいいのに
平助が、無茶するのが肝を冷やすらしい
あんまり、心配かけんなよ
土方さんに倒れられたら、困るからよ」
「左之… ありがとう」
「なーに、茂の面倒みてくれて
こっちも助かったよ
ありがとうな!」