浅葱色の魁
屯所までたどり着くと
門番が、幽霊でも見たような顔をする
よくよく血塗れの顔を見て
「藤堂さん!? おい!!誰か!!
藤堂さんが!!藤堂さんが怪我してる!!」
「うるせぇ…」
「ひっ!」
門番の大声に集まる隊士らを
気にも止めず
ズンズンと井戸へ
駆けつけた永倉が
「水か!?汲んでやるから、そこ座れ!」
縁側にストンと座らせられる
「平助様!!きゃあ!!
酷い出血です!すぐに手当てを!!」
「こんな血… いらねぇ…」
「平助様…血を失えば生きてはいけません
治療いたします」
テキパキと陽乃に治療され
顔の血を落とす
その横で、不機嫌な土方が睨みつける
それを睨み返す
「あ、頼まれた品」
左手で差し出された品を乱暴に受け取ると
「他に言うことあんだろうが!!」
「ねえよ!!」
「どこで、どうやって怪我したのか
報告しやがれ!!!」
「変な2人組に攫われそうになった」
「え!?」
陽乃が手を止めた
「それだけだ」
「身に覚えは?」
「ねえよ!!!」
平助が不機嫌な理由が思い当たる陽乃が
治療を再開し
「御無事で何よりです
平助様が、帰って来て下さって
良かった…返り討ちにしたんでしょう!?」
「当たり前」
「ふふふっ 平助様らしい」
門番が、幽霊でも見たような顔をする
よくよく血塗れの顔を見て
「藤堂さん!? おい!!誰か!!
藤堂さんが!!藤堂さんが怪我してる!!」
「うるせぇ…」
「ひっ!」
門番の大声に集まる隊士らを
気にも止めず
ズンズンと井戸へ
駆けつけた永倉が
「水か!?汲んでやるから、そこ座れ!」
縁側にストンと座らせられる
「平助様!!きゃあ!!
酷い出血です!すぐに手当てを!!」
「こんな血… いらねぇ…」
「平助様…血を失えば生きてはいけません
治療いたします」
テキパキと陽乃に治療され
顔の血を落とす
その横で、不機嫌な土方が睨みつける
それを睨み返す
「あ、頼まれた品」
左手で差し出された品を乱暴に受け取ると
「他に言うことあんだろうが!!」
「ねえよ!!」
「どこで、どうやって怪我したのか
報告しやがれ!!!」
「変な2人組に攫われそうになった」
「え!?」
陽乃が手を止めた
「それだけだ」
「身に覚えは?」
「ねえよ!!!」
平助が不機嫌な理由が思い当たる陽乃が
治療を再開し
「御無事で何よりです
平助様が、帰って来て下さって
良かった…返り討ちにしたんでしょう!?」
「当たり前」
「ふふふっ 平助様らしい」