浅葱色の魁
3日後



康正が新選組へ



「平助君…その怪我は…」






場所を変え、庭へ






「実は… 家茂公の御容態が悪いようで…
平助様を訪ねて誰か、来るかと思いましたが…まさか、傷つけるとは」


「あ、これは、俺が頭突きした」



「……古傷に障ったのですね」



「なんか、攫いに来たらしい」


「やはり、逃げるべきでしたね」



「俺は、逃げない
松平様達が言っている人じゃないから」



「まだ、そのような…
今日は、お知らせがもう一つ
京へ 御母上様がいらしております
恐らくは、拐かそうとした者らは
御母上様に平助様を認めさせようとする
一味かと…」



「俺、関係ないのに…
それに、こういうやり方が、本当に嫌い」



「徳川が、そんなにお嫌いですか?」



「ああ」



「では、お怪我お大事に!」



「どーも」










〝母親か… 生きてたんだ…〟


















< 157 / 283 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop