浅葱色の魁
孝明天皇の墓の警護中
御所警備の兄 高潔と出会すことが
何度かあった
〝まるで……他人のようだ……
血の繋がりがないということは…
他人ということなのだろう
でも、俺は
俺達兄弟は、1つなのだと……
いつまでも、夢をみていたい〟
「平助君」
伊東に呼ばれ
次の逢瀬を指定される
その夜は、新選組との宴で
その後に旅籠で待ち合わせになっていた
「なぁ平助…お前、自分がどんな顔してるかわかってるか?」
「どういう意味?」
有助の部屋で、出発まで過ごしていると
いつになく真剣な低い声で
平助を見た
「男でいたいから、好きでもない男に
抱かれて口止めしてるって、どうなんだ?」
「どうって…」
「お前、なんでこっちに来た?
土方さんが好きなクセに
伊東さんに抱かれて、そんな顔すんなら
新選組に残ればよかったじゃねぇか!」
「何がいいたいんだ?」
「男でいたいからって、じゃあ
俺にも抱かれるのか?」
「……」
毛内が、平助の手首を拘束し
自由を奪った
「抵抗しろよ!ちゃんと抵抗しろ!!」
「イテッ!有助!!やめっ…やめろ!!」
平助が、怖がるのを見て
「嫌ならちゃんと言え
伊東さんなら、わかってくれる
お前が言わないから、伊東さんも
傷ついてるんだろ」
自由になった手で、毛内を押し退ける
「伊東さんを好きになれたらいいなって…」
「は?」
「思ったけど、無理だった…
今、土方さんと離れて
もう一度、伊東さんを、好きになろうと
頑張ってんだよ」
「はあ?」
「俺なりに、頑張ってんだよ!!!」
御所警備の兄 高潔と出会すことが
何度かあった
〝まるで……他人のようだ……
血の繋がりがないということは…
他人ということなのだろう
でも、俺は
俺達兄弟は、1つなのだと……
いつまでも、夢をみていたい〟
「平助君」
伊東に呼ばれ
次の逢瀬を指定される
その夜は、新選組との宴で
その後に旅籠で待ち合わせになっていた
「なぁ平助…お前、自分がどんな顔してるかわかってるか?」
「どういう意味?」
有助の部屋で、出発まで過ごしていると
いつになく真剣な低い声で
平助を見た
「男でいたいから、好きでもない男に
抱かれて口止めしてるって、どうなんだ?」
「どうって…」
「お前、なんでこっちに来た?
土方さんが好きなクセに
伊東さんに抱かれて、そんな顔すんなら
新選組に残ればよかったじゃねぇか!」
「何がいいたいんだ?」
「男でいたいからって、じゃあ
俺にも抱かれるのか?」
「……」
毛内が、平助の手首を拘束し
自由を奪った
「抵抗しろよ!ちゃんと抵抗しろ!!」
「イテッ!有助!!やめっ…やめろ!!」
平助が、怖がるのを見て
「嫌ならちゃんと言え
伊東さんなら、わかってくれる
お前が言わないから、伊東さんも
傷ついてるんだろ」
自由になった手で、毛内を押し退ける
「伊東さんを好きになれたらいいなって…」
「は?」
「思ったけど、無理だった…
今、土方さんと離れて
もう一度、伊東さんを、好きになろうと
頑張ってんだよ」
「はあ?」
「俺なりに、頑張ってんだよ!!!」